■イソザキ時計宝石店■
時計の小話



第1話(ロレックス)

精巧無比なロレックスだからこそ、アフターケアは大事です。 5年に1回くらいはオーバーホールして、新しい油を差す必要があるのです。ロレックスの心臓である『天府』は、1時間に28,800回振動しています。ですから1日に約69万回、1年で2億5千万回、5年で12億5千万回も振動しているのです。 油が5年くらいで切れるのはわかって頂けると思います。ロレックスはクロノメーターという高精度の時計です(日差-1秒〜+10秒以内)。スイスの著名な時計技術者・イエントリッキー氏は「どんな安価な腕時計でも、 確かな技術を習得した時計師なら、クロノメーターの規格に入る時間調整は可能だ」 と言っておられます。1万円くらいの安価な機械時計でも、技術の確かな時計職人にかかれば、 ロレックスと同等の精度を持つ高級腕時計に変身することが可能なわけです。CMW試験は定価6500円の懐中時計をクロノメーター精度以上の正確さを求める難易の高い試験です。

第2話(スイスのコンクール)

過去、スイスのニューシャテル天文台が主催する、機械時計の精度をメーカー同士 が競うコンクールがありました。当時、いつも上位に連なっているメーカーは日本でも有名なオメガ・ロレックス・ ロンジン・ゼニス等でした。その頃、世界的には有名でなかった国産メーカーのセイコー舎がコンクールにチャレンジしましたが、何年もの間、惨敗を重ねておりました。その頃、セイコー舎と仲の良かったロンジン社の技術者が、セイコー舎の有名な技術者の小牧昭二郎氏に天府の振動数を聞かせたところ、 超高振動の音が聞こえたわけです。そこで小牧氏は、当時発売されていなかった20振動(コマが1秒間に20回転することを想像して下さい)という高振動のムーブメントを開発してコンクールに出展し、その年はあまり芳しい成績は出ませんでしたが、翌年からセイコー舎が トップを独占するようになったのです。それからスイスの時計精度を宣伝する天文台のコンクールが、日本の時計メーカー を宣伝する場になってしまったため、そのコンクールは中止に追い込まれてしまった のではないか?という噂話を聞きました。そういう逸話をCMW大会に来賓として来ておられた小牧氏から聞きました。

第3話(腕時計の電池交換について)

最近、当店で電池交換をされるお客様の中に「今まで正常に動いていたのに他店に電池交換を依頼したら止まってしまった」と苦情を言われるお客様が 店に数人来ておられます。そういうお客様の時計を開けてみると、ゴミとかケースのサビが機械の中に入り込んでいたり、駆動コイルが切断されている為に故障の原因になっていたりしています。おそらく、ケースの裏蓋を開ける時に、最初にワイヤーブラシでサビとゴミを落とし、毛ハケで細かいゴミを取り除かないで蓋を開けているのが原因だと思います。こじ開け式の裏蓋の場合は更に注意する点があるのです。こじ開け機で勢いよく蓋を開けようとすると駆動コイルを切ってしまう恐れがあるのです。簡単な修理のように思われますが、電池交換も細心の注意と技術が必要なのです。当店では電池交換した後にはパッキングにシーリンググリスを塗布し、リューズ受けには防水用のグリスを塗ります。それによって、低下した防水機能が回復されるのです。今では時計技術者が大変少なくなり、店によっては未熟な人が安易に電池交換をする為に、このような苦情や故障が増えつつあります。電池交換でも確かなお店でされることをお勧めいたします。当店では国産品に限り電池交換を580円で致しております。

第4話(機械の簡単な歴史)

腕時計のおおまかな歴史をお話しします。現在では、水晶発振腕時計(クォーツ)が市場のほとんどを独占しておりますが、30年前では機械式腕時計が隆盛で、ほとんどがゼンマイで動く時計でした。ロレックス・オメガ・セイコー・シチズンでも、生産の100%近くが自動巻か手巻きでした。そこで、運動量の少ない人の為に電池で動く天府式のムーブメントが開発されました。しばらくしてアメリカのブローバ社が音叉式の高精度の腕時計を発売しました。当時で10万円ぐらいする高価な時計で、月差1分ほどの、当時としては ビックリするような精度でした。それからシチズンがブローバ社と技術提携して、国産の音叉時計を発売しました。しかし音叉時計があまり市場に普及しなかったのは、修理が大変難しく、手間のかかるものであり、時計屋がその技術についていけなかったからです。セイコー舎はそれに立ち後れまいとして、数年後に画期的な水晶発振腕時計を市場に出したのです。当時としては数10万円もする手の届かない高価な腕時計でした (今では数100円で買える水晶発振腕時計があるのがウソのような話です)。水晶腕時計がこれほどまでに市場に浸透したのは、価格が急激に低下したのと、機械の構造が簡単になり、修理がとても易しくなったためです。当初のクォーツは、セイコーもシチズンも大変複雑なムーブメントで、技術を習得したものでなければ修理が難しく、メーカーサイドの講習会を 受講したものにしか修理はできなかったのです。これほどまでにクォーツが浸透したにもかかわらず、あくまでも機械式腕時計に 固執するロレックス社の頑固な機械屋集団に脱帽します。

第5話(ロレックス・デイトナ)

ロレックスファンの人なら、すでにご存じかもしれません。ロレックス・デイトナのムーブメントは、ゼニス社のクロノグラフ・エルプリメロから 供給を受け、十数年来販売されてきました。プライドの高いであろうロレックス社は、自社製ではなく他社のムーブメントを使ってクロノグラフを発売していたことに対して屈辱的な気持ちを少なからず持っていたに違いないと思います(おそらく、エルプリメロを優るクロノグラフが自社で開発できなかったのではないでしょうか)。この度、やっと自社製のクロノグラフのムーブメントを開発し、デイトナに使用されることになったのです。これで、安堵の気持ちが起こったであろうと思います。ゼニス社のエルプリメロは36000振動(1秒間に天府が10振動)します。緩急針付きの平ヒゲゼンマイです。一方、ロレックスの新開発のクロノグラフは、28800振動(1秒間に天府が8振動) します。振動数の多い方が安定した精度を維持します。その点から言うとゼニス社の方が勝っている かもしれませんが、耐久性から言うと8振動のロレックス社の方が少しはいいのかもしれません。ロレックス社は緩急針のない巻き上げヒゲゼンマイです。そして天府には今までのロレックスと同じようにミンタイムスクリュー (またはアジャストスクリュー)が付いており、それを回すことによって時間の歩度の微調整をします。巻き上げヒゲゼンマイのメリットは、同心円状に伸縮するため重力誤差が受けにくく、姿勢差の誤差が極めて少ないのです。一方、平ヒゲゼンマイは片方にずれて伸縮するため、多少少なからず姿勢差の影響がでます。腕時計では、平姿勢(文字板上)・リューズ下・リューズ左の3姿勢が極めて重要です。提げ時計では、平姿勢(文字板上)・リューズ上の2姿勢が極めて重要です。ロレックス社のクロノかゼニス社のエルプリメロのどちらのムーブが優秀かわかるかは、 何年かの年数が必要なのかもしれません。万が一、エルプリメロ搭載のロレックス・デイトナの方が良かった場合、今まで以上にプレミアムが付いて高額になるに違いありません。今でも、SSケースのデイトナが手に入りにくい状態なのに、そうなった時、爆発的な人気が出るでしょう。

第6話(国産メーカーについて)

日本には5つの時計メーカーがあります。セイコー・シチズン・オリエント・リコー・カシオです。
◇セイコー◇
ここ数年、セイコー舎は業績が悪化していますが、時計産業という成熟した業界では当然の結果かもしれません。十数年前、セイコー舎が他社に先駆けて水晶腕時計を発売した頃は、スイス時計業界が大打撃を受け、名門のオメガ・ゼニス社ですら経営の危機に陥ったのです。そのセイコー舎が今、少し苦境に立たされているようです。そのため最近、水晶腕時計一辺倒から脱却し、機械式腕時計を矢継ぎ早に開発し、発売し出しました。廉価な水晶腕時計は低開発国の低所得者層の人々にとって買い求めやすく、腕時計の普及に多大に貢献しました。年間1億個ものムーブメントを生産出来るメーカーはセイコーとシチズンの他には世界にはありません。この2社が、腕時計を手にするという夢を世界の人々に与えた事は素晴らしいことです。しかしその反面、価格低下によりセイコーの業績が悪化したのも事実です。数年来、スイス時計メーカーが機械時計に生き残りの道を模索しだし、個性的な自動巻や手巻きの腕時計を発売しだして、過去の元気さを取り戻しつつあります。セイコー舎もスイス時計メーカーの復活を見るにあたり、原点に立ち戻って最近新開発の機械式腕時計を発売し出したのでしょう。その中には大変魅力のある商品がたくさんあり、一時計商人として大変嬉しく思っているのです。今年の夏からセイコーの歴史的に大ヒットした名作が復活します。
1.国産初の腕時計 ローレル
2.国産初のダイバーズウォッチ
3.機械式時計の雄 キングセイコー
私がこの業界に入った頃、キングセイコーは夢の時計で、早くこのようないい時計を手に入れるようになりたいと思ったものです。修理依頼を受けオーバーホールした時は胸が大変ときめいたことを覚えています。
4.国産初の鉄道時計 
別名19セイコーと言い、CMWの試験材料にもなった時計です。巻き上げヒゲでミンタイムスクリューを備えた高精度の提げ時計で、価格はとても良心的で安かったです。復活したこの時計の値段が25万円もすることは少し残念です。どうも写真から見ると、新開発の提げ時計の機械ではなく、手巻きの腕時計のムーブメントがケースの中に入っているような気がしてなりません。もし、新開発の提げ時計のムーブメントが入っているのなら、一つ仕入れして店内に陳列しようと思っています。
5.触読式懐中時計
6.世界初のクォーツ腕時計
7.世界初のチタニウム潜水ダイバー があります。
◇カシオ◇
カシオはGショックを発売し、大ヒットさせました。マーケティングを徹底的に分析した結果だと思います。一機種で800億円もの利益を生み出したとは驚きです。しかし、時計職人としてはGショックのムーブメントがあまり好きではなく、 当店では発売しませんでした。私は売れる物を売るよりも、売りたい物を消費者に売りたいのです (頑固な時計職人の店で、経営者としては失格かもしれません・・・) 。Gショックがもう少し定価が安く設定されていたのなら、私の店でも販売していました。シチズン・オリエント・リコーについては、いづれまたお話しします。

第7話(時計職人の育て方、今昔)

過去、名古屋に春芳時計学校(私設)・大阪に生野高等学校時計計器科(公立)がありました。現在では滋賀県に近江時計学校(私設)・東京にヒコみずの時計学校(私設)があります。どちらの学校も授業料が1年間に100万円前後、と高いです。それにも関わらず若い人が学校の門をくぐり、時計職人の道を歩もうとしていることに、 私は嬉しく思っています。
私の若い頃は徒弟制度があり、卸商の紹介で高名な職人がいる時計店に入門したのです。腕のいい時計店主に仕えて朝から晩まで1日を共に暮らし、礼儀作法・言葉遣い・ 商売上のルール等を学びつつ、時計技術を基礎から無料で教わったのです。掛け時計・置き時計・提げ時計・腕時計・手巻き・自動巻・クロノ・複雑時計等を順次に教わるものでした。テレビ番組の取材では、どのような職人でも一人前になるには10〜15年という話を よく聞きます。私はそれは間違っているような気がするのです。教えを請う人が本気になって一生懸命に学ぼうという姿勢があれば、3年で超一流の時計職人 になれます。マイスターという言葉の意味は「親方」という意味でもあります。日本では親方制度が無くなりつつあり、非常に寂しいです。もしこの制度が復活すれば、金銭的に余裕がなく、能力のある若い人でもこの業界に入って来られるのではないでしょか。当店でも、将来的に弟子を育てたいという希望を持っております。準備が整った時には、ホームページで募集する予定です。

第8話(時計工具について)

クォーツが普及した現在、ほとんどの時計店では自店で修理をしなくなり当然、 修理設備を備えた店もかなり減少しております。以前では時計店の3種の神器と言う物があり、それを備えているかいないかで、消費者の店の評価が別れるポイントでした。
1.超音波時計洗浄機(現在の価格では約80万円)回転しながら超音波を発する器の中で、自動的に洗浄する機械
2.歩度測定器(水晶発振腕時計用テスター:約40万円)(機械時計専用テスター:約20万円)時計の誤差を測定する機械
3.時計専用小型旋盤機(約20万円)天真・巻真等の別作に使用する機械 3種の神器をご覧になりたい方は、「修理設備」 をクリックして下さい。
その他には当然、ピンセット(10種類ほど。1本約5千円)・ドライバー(8種類ほど)・油差し・タガネ(天真入れ替え等に使用。約11万円)・時計用側開閉器(約10万円)・天府振れ見器(天輪の上下の振れを修正するときに使用)・天府片重り見器(重力誤差を受けないように天府の重さのバランスを見る)・防水試験器(約10万円)・電気万能テスター・時計油・時計用ルーペ・剣抜き器(針をはずすときに使用) 以上、当店の修理設備を見ただけでも、主に上記の設備工具が必要です。これから若い人が時計修理を会得して、開業にこぎつけるには大変な費用がかかり、それに見合った仕事が来るかどうか不安な要素です。国産手巻き機械腕時計をオーバーホールする時間は、3時間ほどかかります。 国産自動巻カレンダー付き腕時計をオーバーホールする時間は、4時間ほどかかります。水晶発振腕時計をオーバーホールする時間は、2時間ほどかかります。ロレックス等の精密機械腕時計をオーバーホールする時間は、連続で6時間ほどかかります。部品数も100以上を上回る複雑時計になると、精神集中して仕事をしなければならず、 かなり疲労を覚えるものです。修理料金は、お客様によって高く思われたり、安く思われたりしますが、 職人としては今の料金はほぼ適切な価格だと思っております。雑談ですが、先日当家の雨どいがはずれて水漏れする為、2〜3の業者に修理値段を問い合わせたところ、どの業者も最低3万円はかかると言われました。 あまりにも値段が高かったので知人の工務店に頼んだところ、時間にして5分くらいで簡単になおしてもらいました。確かに水回り関係の料金は高いと聞いていましたが、ビックリしました。それと比較して、時計修理料金は時間・労力等などから決して高くはないと思います。

第9話(時計職人列伝)

ワールドフォトプレス刊行の世界の腕時計に「マイスターと呼ばれる男達」という読み物が十数回にわたり連載されました。評価のわかれる点もあるかもしれませんが、その連載に登場した人以上の素晴らしい職人が たくさんおられる事をここで紹介したいと思います。私などが足下にも及ばない、偉大な時計職人が一杯います。井上信夫先生・角野常三先生・近江時計学校の行方先生・飯田弘先生・飯田茂先生(時計旋盤の名人と言われた人。日本時計師会元会長)・菅波錦平先生(村木時計発行の時計技術という月刊誌のメインライターで、本当に熱心な先生でした)・小野茂先生(時計理論研究家)・ 小原精三先生・多田稔先生・加藤日出男先生等の歴々とした方がおられます。その人達は日本の時計修理技術を向上させるために骨身を惜しまず、自分の取得している 技術を伝承させ、活躍された偉大な先生達です。昭和40年代初頭から始まった国家検定時計修理技能士試験を広め、多くの受験生の講習を無料で引き受けて、技術レベルを上げた多大な功績のあった人は、上記のCMWの先生達なのです。私の父も長年の経験と勘で仕事をしていたのですが(当時店には1冊の修理技術の本も無かっ たのです)行方先生の講習を受け、1級時計修理技能士を合格後、理論の大切さを知ったのです。その当時は、時計は大体時間が合えばいい、動けばいい、というレベルの技術を持った職人が ほとんどでした。父もその中の一人でした。外国では、イエンドフリッキ氏・ドナルドカルレ氏・ヘンリーフリード氏等がおられ、時計技術に関する著作を出版されておられます。私は既に絶版となった時計修理技術に関する本を多数持っています。将来、弟子を持った時に、その本を見せていこうと思っております。

第10話(セイコー創業・服部家について)

セイコー腕時計を仕入れる場合、現在の時計店のほとんどは、セイコーの支社であるセイコーウォッチ販売会社より仕入れます。しかし過去には卸商会社があり、そこから仕入れる場合と、セイコーから直接仕入れる場合 の2通りがありました(関西では栄光時計・太陽興業等の卸商がありました)。私の父の時代には、セイコーから直接仕入れ出来ることに、父は非常に喜びと満足を持っていました(年間に相当数の時計を仕入れないと、メーカーと直接取引は出来なかった のです)。セイコーの営業セールスマンが来ると、奥の座敷に招き入れ、昼食をごちそうするほどの待遇を父はしておりました。
それほどまでに服部セイコーに対して、父は思い入れが あったのではないかと思います。今では夢のような話なのですが、3月の入進学シーズンになると、1ヶ月間で500本腕時計を仕入れて販売する店が、優秀ディーラー店・1ヶ月間で300本販売する店が、 優良ディーラー店、としてセイコーから表彰されたのです(現在3月にセイコーを1店舗で 500本売る店はどれだけあるのでしょうか・・・)。父はそれを大事に飾っていたものです。セイコー創業者は服部金太郎氏・2代目社長はその長男の服部玄三氏・3代目社長は玄三氏の弟の服部正次氏です。3代目の社長がセイコーを世界のセイコーに躍進させた功労者なのです。正次氏亡き後に跡を継いだのは、玄三氏の長男:服部謙太郎氏です(それまでは慶応大学の教授をしておられました)。謙太郎氏が社長就任してわずかな期間で夭折された後、5代目社長になられたのが 弟の礼次郎氏です(現在の会長)。セイコー舎は以前、親会社の服部時計店・諏訪セイコー・精工舎・第2精工舎の4つのグループで構成されていました。諏訪セイコー舎は現在セイコーエプソンと改名し、パソコン周辺機器の製造会社として大発展しているのはみなさんご存じだと思います。腕時計製造会社から今の業態へ変化を遂げさせたのは、正次氏の長男:一郎氏の功績です。親会社セイコーが年商3000億円なのに対し、セイコーエプソンは売上高4倍近い1兆円 を越す大企業に発展しております(来年東証1部上場予定)。それほどまでに飛躍的に発展した会社の舵取りをした一郎氏は、残念にも若くして亡くなられてしまいました。しかしセイコー舎には優秀な経営者が矢継ぎ早に輩出されているからこそ、今のセイコーが存在するのではないでしょうか。私は20代の頃、メーカーの招待で諏訪セイコー・精工舎の社内見学をした事があります。今の半導体メーカーの従業員の様な服装をして、工場内を歩き回りました。30年前ですら、セイコーは湿気・ゴミ・埃などに細心の注意をはらっていたのです。私も父と同じように、セイコー舎の腕時計が好きです。なぜなら、最近よく思うのですが、セイコーの機械時計の設計が修理しやすく、部品数が極めて少なく、効率よくおさめられているからです。ロレックスは確かに高精度を発揮できる設計がされていますが、ムーブメントの簡潔さにおいては、はるかにセイコーの方が数段優っていると思います。セイコーロードマチック(現在では生産されていません)等は、私の思う所では 最高の自動巻カレンダー付き腕時計のムーブメントだったと確信しております。セイコー舎が今後、水晶腕時計だけではなく、素晴らしい機械式腕時計を開発設計し、発売されることを願ってやみません。


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