マイスター公認高級時計師(CMW)がいる高度な技術のお店
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ハミルトン・ストーリー
〜その1(アメリカとの歩み)〜

かつてのハミルトンの広告より

1910年代、ハミルトンはアメリカ政府の要請に応えて軍に時計を納入、実践で使用され、そのクォリティーと信頼性の高さを証明しました。さらに第一次世界大戦後、ハミルトンの時計製造テクノロジーは1段と進歩し、第二次世界大戦ではアメリカ軍は勿論、連合軍の為に多くの腕時計や、計測器具等を製造しました。実際、アメリカ軍のほとんど全ての戦闘車両・艦船には、ハミルトンの製品が装備されていました。

大戦時のハミルトン1
当時の記録によると、ハミルトンはクロノメーター、計測器具、航空器具用ナヴィゲーション、腕時計、マリンクロノメーターなどを製造し、第二次世界大戦中に100万個以上の時計をアメリカ軍に納入しています。当時、このようにミリタリーユースに対応する品質の時計を、大量に生産する事が可能なのは、ハミルトンをおいて他にありませんでした。当時は、ハミルトン=ミリタリー・ウォッチと同義語だったのです。

大戦時のハミルトン2
戦時中ハミルトンは、一般向けの時計の生産をほぼ完全に停止し、軍用時計の開発製造に力を注ぎました。ハミルトンはアメリカのサポートに徹しました。こうしたハミルトンの活動は、時計愛好家は言うに及ばず、アメリカ政府からも賞賛され、『Army-Navy"E"awards』を5回受賞、また財務省からの『Minute Man』賞をも受賞したのです。

大戦時のハミルトン3
しかし、何よりもハミルトン社のスタッフを感動させたのは、兵士達のハミルトンに対する想いでした。多くの兵士達はハミルトンを所有していることを、
『名誉勲章(Medal of Honor)・・・合衆国の軍人に授けられる勲章の中で、最も高位に位置する勲章 』と同様の栄誉と考えていたことです。
それは共に死線をくぐり抜け、戦い、そして命を長らえた事に対する感謝の気持ちから、でてきた想いなのでしょう。

現在でも、ハミルトンは、自らの命を懸けうる値のある時計として、アメリカ社会の中で確固たる地位を得ています。

ハミルトン・ストーリー
〜その2(ハミルトンの独自技術・名機等)〜

世界初のエレクトロウォッチの開発

エレクトロニックムーブメント"505"のメカニズム
ベンチュラ初代オリジナルモデル

(左)1961年に発売された初期エレクトロニックムーブメント"505"のメカニズム
(右)ベンチュラ初代オリジナルモデル


アメリカ50年代。同調と反映の時代と呼ばれ『ミッドセンチュリーモダン』が開花した時期、そんな時期にハミルトンは世界初となる偉業を成し遂げました。それは今日まで続く、全ての電池式時計の起源となった"エレクトリックムーブメント"の開発です。

1957年に発表された"初代ベンチュラ"にはゼンマイに代わり、小さなボタン電池を内蔵した、世界初の電池式腕時計でした。電気と磁力でテンプを動かすこのムーブメントは、時計の精度を従来の機械式と比較し大幅に向上させる事に成功しました。これは時計史においての大革命をもたらした製品として50年近くスミソニアン博物館にて紹介されています。

ベンチュラはその機能だけでなく、インダストリアルデザインの鬼才"リチャードアービブ"を起用した事による、当時の保守的デザインが主流だった腕時計デザインの、常識とはかけ離れた左右非対称のデザインもセンショーショナルを起こしています。ベンチュラは一時の潮流となっただけでなく、今日まで高く評価され、ハミルトンを代表するモデルとして販売が継続し、現在もオリジナルをベースとした新型が発表されています。
アメリカが豊かさに酔いしれていた時代の名品

1930-1960年代のハミルトンの広告
1930-1960年代のハミルトンの広告

アメリカで本格的に個人用腕時計が開発・販売されはじめた1920年代、ハミルトンは今日まで採用し続けている緩やかな曲線が印象的なアール・デコ調腕時計を販売開始していました。

1928年、ハミルトンが初めてアールデコデザインを採用した"パイピングロック"販売開始


特別仕様の"パイピングロック"
↑1928年、ニューヨークヤンキースのワールドシリーズ優勝記念で
ベーブ・ルース、ルー・ゲーリックら史上最強のメンバー31人に送られた
特別仕様の"パイピングロック"です。(現在でもアメリカ野球殿堂博物館にて御覧頂けます)


1934年、マスキュリンフォルムが魅力の"アードモア"販売開始
1935年、カーブガラス採用"ボルトン"販売開始
1938年、アールデコデザインモデルの集大成"ブルック"販売開始。

これらのアメリカエレガンスのエッセンスと豊かさが薫るモデルは現在復刻され、創造性と自信に満ちていた往年のアメリカンデザインの普遍的な美しさを今日まで伝えています。


歴史にその名を刻むハミルトンの軍用時計

ハミルトン製マリンクロノメーター
1944年製、"フロッグマン"
(上)超高精度を誇るハミルトン製マリンクロノメーター
(下)1944年製、"フロッグマン"


ハミルトンが軍用時計として使われた歴史は第一次世界大戦まで遡ります。
当時『ブラックジャック』の異名を持ったパーシング将軍の要請に応え、懐中時計を軍に納めた折り、ハミルトンの技術力が認められ、以降、アメリカ軍用腕時計として確固たる地位を築いていきました。

第二次世界大戦が迫った緊迫した折り、ハミルトンからアメリカ海軍に要請があった時計がありました。それは船舶の位置と経度を正確に計り、戦時に正確な航海を行う為不可欠な船舶用特殊時計"マリンクロノメーター"の開発依頼です。

開発依頼はハミルトン以外にも複数の時計メーカーに打診がなされましたが、海上での過酷な環境下において、ハミルトン製マリンクロノメーターの精度は群を抜いて、他社を圧倒しており、結果、アメリカ海軍にて採用されたのはハミルトン製だけだったそうです。

こうしてハミルトンの技術力は軍に高く評価され、当時としては脅威的防水を誇った潜水工作用腕時計"フロッグマン"、をはじめ、"hack"と呼ばれ陸軍兵士に愛用されたハミルトン製腕時計などを納品していく事となります。

〒924-0862 石川県白山市(旧松任市)安田町17-1 イソザキ時計宝石店
電話(FAX):076−276−7479  メール:isozaki@40net.jp